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Photo by Carl Court/Getty Images

米国のフォード創業者、ヘンリー・フォードの曾孫で現在62歳のビル・フォードは、先日初めてイスラエルを訪問し、現地で今後、フォードの研究開発を加速していく意志を明らかにした。
 
フォードモータースの会長を務めるビル・フォードは、イスラエルの首都テルアビブで開催されたモビリティ関連のカンファレンス「エコモーション」に登壇し、現地のイノベーションやスタートアップへの期待について語った。
 
彼は「Auto 2.0」というキーワードで、今後のモビリティ分野に到来する自動運転化やEV化、カーシェアリングなどの新たなイノベーションを語った。
 
ビル・フォードが今回イスラエルを訪問したのは、フォードとしては初のイスラエルでのR&D拠点の立ち上げをアナウンスするためだった。「この国の起業家精神とイノベーションにかける思いには感服している」と彼は話した。
 
2009年にビル・フォードは自身のベンチャーキャピタル「Fontinalis」を立ち上げ、コネクテッドカーをハッキングから守るセキュリティ企業「Karamba Security」などの、イスラエルのスタートアップを支援してきた。
 
フォードは2016年にマシンラーニングやコンピュータビジョン関連のイスラエルのスタートアップ「SAIPS」を買収していた。ビル・フォードは「大手自動車メーカーらは、自動運転領域でスタートアップに遅れをとっているのではないか」という質問に、次のように返した。
 
「その考え方は正しくない。当社の自動運転プロジェクトのArgo AIは、この分野で存在感を高めている。我々はベストなタイミングで新たなイノベーションをもたらそうとしている。ただし、自動運転の実用化にあたっては安全性を慎重に吟味する必要がある。当社は自動運転をリアルな世界に投入するにあたり、厳密なテストを重ねていく」
 
ビル・フォードは最近、自動運転の実現の時期についての質問を受ける機会が多いと話した。「この分野では1970年代のPCソフト産業のようなアプローチは不可能だ。人々の命を預かる企業として、十分な安全性が確立された後、自動運転が一気に広まるタイミングでこのテクノロジーを現実世界に投入する」と彼は続けた。

編集=上田裕資

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