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Deputy editor for Industry; eyes on the skies

ワシントンDCで6月11日開催のUber Elevate Summit 2019展示(Photo by Tasos Katopodis/Getty Images for Uber Elevate)

ウーバーは「空のタクシー」の実現に向けて、効率性を高めた機体を設計中だ。座席の背もたれに飲み物を置くカップホルダーは設置せず、軽量化を図ると同時に乗客らを迅速に乗り降りさせ、5分間隔の運行を実現する。

ウーバーは6月11日、フランスのエアロスペース企業「Safran」が製造する、機体のインテリアの試作品を披露した。Safranはウーバーの電動エアタクシーの開発を進めている。

設計チームは当初、飛行情報や料金を映し出すスクリーンや小物の格納スペースを備えたキャビンを製作するつもりで、7つ以上のプロトタイプを製作したという。

「その結果、たった8分間のフライトに、そのような装備は必要ないと判断した」とSafranでデザイン主任を担当するIan Scoleyは話した。ワシントンDCで開催されたUber Elevateカンファレンスでは、フルスケールのモックアップが展示され、4人乗りのキャビンが披露された。


Uber Elevate Summit 2019での展示(Photo by Tasos Katopodis/Getty Images for Uber Elevate)
「シートの表面は耐久性を備えた特殊なレザーで覆われ、乗客がわずかな時間で乗り込むために最適な仕様にした」とUber Elevateのデザイン主任、John Badalamentiは述べた。

座席はSafranのヘリコプターのものを転用している。最大でも飛行時間が20分の機体のシートに、リクライニング機能は装備されていない。手荷物を置くスペースも、座席の下には存在しない。

航空機分野で軽量化は必須の課題だが、完全EV仕様の機体の運行を目指すウーバーは、これを特に意識している。「各コンポーネントは極限まで軽量化を追求した」とBadalamentiは話した。

座席に布はかけられておらず、窓もやや小さ目だ。透明な窓の素材の強度は低いため、安全上の理由で大きな窓を備えることは難しい。天井に設置されたLED照明はボーディングの際には白く輝き、飛行中は青に変わる。

客席の後部にはラゲッジスペースがあり、標準的な機内持ち込み用スーツケースが収納可能だ。機内のデザインの自由度は低いが、担当者らは安全性やプライバシー、美的観点から様々な指標を設定し、最大限に快適なキャビンを実現しようとしている。

ただし、この機体にいつか乗る時がきたら、コーヒーカップを握りしめておくことを覚えておきたい。

編集=上田裕資

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