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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

Canva共同創業者兼CEOを務めるメラニー・パーキンス

2013年にオーストラリアで誕生し、2017年に日本語版がリリースされたCanva。いつでもどこでもデザインを作成できるサービス「Canva」を提供するユニコーン企業(時価総額が10億ドル以上の非上場企業)だ。

5月20日、CanvaはシリーズDとして7000万ドルを調達したと発表した。調達後の評価額は25億ドル。今回の引受先は米国を拠点とするGeneral Catalyst、Bond、Felicis Venturesと、Canvaのシドニー本社から歩いて数分の距離にあるBlackbird Venturesだ。これまでの累計調達額は1.66億ドル(約180億円)に上る。10回目となる本調達で得た資金は、マーケティングなどに使用予定だという。

今や世界190カ国で1500万人を超えるユーザーを抱え、Fortune 500のうち80%以上の企業がCanvaを使用。毎月3400万以上という莫大な数のデザインがCanvaサイト上で作成されている。

2017年には、オーストラリアでの最も働きがいのある会社として選出され、今年エンジニアインターンを募集した際には2800人の応募があったという。シドニー本社で働くスタッフは550人を超え、2019年4月には、より規模の大きいビルにオフィスを移した。

新本社ビルでは、移民国家と言われるオーストラリアらしくダイバーシティに富んだスタッフが勤務し、40以上の言語が飛び交う。

Forbes JAPANでは新しいオフィスに移動してから、初となるインタビューを実施。ユニコーン企業になるために必要なマインドセットや方法論、日本市場の展望について話を聞いた。


「起業家として大切なことは、将来のビジョンを明確に描くこと」

共同創業者兼CEOを務めるメラニー・パーキンス氏は、「ユニコーン企業として一定の成功を収めるまでの道は、決して簡単ではなかった」という。

スタートアップすると、たくさんの責任を背負い、常に仕事に追われる。チームメンバーの採用に全力を尽くしても成果が出ないなど、困難は山ほどあった。それでも情熱を失うことなく、会社を成長させ続けた秘訣について聞くと、彼女はこう答えた。

「共同創業者とビジョンや夢について話す時間を大切にしている。どんな会社にしたいか、5年後にどこにいたいか、10年後にどうなっていたいか、イメージがクリアであれば、困難な時期を乗り越えるのが少し楽になる」

事業が思うように進まないときでも、歩むべきイメージをしっかり持てばそれに向かって突き進んでいけるのだ。

「起業家として大切なことは、夢や描いたり、どんな風になりたいかイメージすること。そして、そのことにたくさんの時間を使うことです」

一見、実務とはかけ離れているように感じるが、ビジョンを作り上げる「時間投資」こそが起業家にとって最も大切な仕事なのだ。「実現したいことがまだたくさんある」と語るパーキンス氏の目は輝いていた。

文=森屋千絵

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