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フランスは、欧州の中でも1人当たりのアルコール消費量が特に高い国だ。仏テレビのフランス24によると、フランスで消費されるアルコールの58%がワインだ。フランスでは水と同じくらい頻繁にワインを飲むため、ワインは本当の酒だと思われていないという冗談がよく飛び交うほどだ。

仏政府は最近、国民に対しアルコールの消費量を1晩2杯に減らすよう奨励する取り組みを始めた。こうなると、人々はアルコールフリーの飲み物を考えるようになるかもしれない。

ノンアルコール飲料の市場は復活を遂げている。これは、従来型のソフトドリンクではなく、本来ならアルコールを含む飲み物を置き換える製品だ。面白いスタートアップ起業が相次いで誕生しているのに加え、多くの大企業が米国や欧州各地で、大きな利益をはらむ同市場で争いを繰り広げている。

このトレンドのけん引要素はいくつか存在する。1つ目は、健康的なライフスタイルを求める世間一般の傾向で、これは飲食品業界に明らかなドミノ効果をもたらした。健康・食品情報サイトのヘルシイッシュ(healthyish)に先日掲載されたエッセーでは、健康産業が米市場を後押しし、より健康的な飲み物の選択肢が出てきていると指摘。執筆者のジュリア・ベインブリッジは次のように述べている。

「米国におけるボトル入り低アルコール・ノンアルコール飲料は2018年~22年の間に約32%成長する見通しで、これは同分野の過去5年間の成長率の3倍に当たる」

とはいえ、人々がアルコールを飲まなくなったわけではない。世界ではアルコール消費がいまだに盛んだが、酒市場は特に米国では停滞している(ただまたベインブリッジによると、消費者の傾向は飲酒量を増やすよりも質の良いアルコールを買う方に移行している)。一方、アルコールフリー飲料の分野ではブームが起きている。

飲酒の頻度や全体的な飲酒量が減っているのは明らかだ。人々は夜に飲みに出かけた際、アルコールとノンアルコールの飲み物を交代で飲んでいるのかもしれない。つまりバーや店で提供される飲み物には、どこにでもあるバージン・メアリー以上の選択肢が求められているのだ。

編集=遠藤宗生

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