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「孤独担当大臣」のポストを設置した英国ほどではないが、米国でもようやく、孤独はいくらか注目を集めるようになってきた。

孤独を感じている人は、かなり多いことが分かっている。また、過去の研究結果から、社会的なつながりが私たちの心身の健康にとって重要であること、孤独が有害であることが確認されている。

次に挙げる7つの例は、孤独が心理的・生理学的に私たちにどのような害をもたらし、社会的つながりがどれほど私たちを助けてくれるかを示すものだ。

1. 伝染する

研究によると、私たちは人から孤独を「もらう」ようだ。孤独を感じる人は、次第に社会的ネットワークの「端」の方に移動していく。そのことが、ある種のドミノ効果を生み出すとみられている。
例えば、ある人が孤独を感じる日が1週間のうちに1日増えたと言うとき、その人の親しい友人たちもまた、孤独を感じる日が増加するという。その他の研究結果では、人は孤独になると他人への信頼感を失い始め、それが孤独と社会的孤立という悪循環を生み出すことが示されている。

2. 炎症を起こす

数年前に発表されたある研究結果によれば、孤独感が強い人ほど、炎症が起きていることを示す生体指標が確認され、炎症性遺伝子が活性化していた。また、遺伝子の抗ウイルス活性が低下していた。

また、自律神経のうち、ストレスや脅威に対する「闘争か逃走か」反応を起こす交感神経系が活性化することも確認されている。

3. うつ病と関連

社会的孤立は、うつ病の症状の一つだ。慢性的に孤独を感じていれば、感情や気持ちに悪影響が及ぶ。この問題について調べた過去の研究によれば、社会的孤立とうつ病の間には「相互関係」があることが分かっている。

より最近の研究では、メンタルヘルスが孤独の予測因子であるというより、孤独がメンタルヘルスの問題のより強い予測因子であることが確認された。社会的ネットワークが必要であること、実際の人間関係を持つことが重要であることを示す結果だ。

編集=木内涼子

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