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ブラジルのフードデリバリー分野のユニコーン企業「iFood」は、昨年11月に5億ドル(約560億円)の資金を調達したが、同社はAI(人工知能)領域に巨大な投資を行うことが明らかになった。

サンパウロ本拠のiFoodは4月上旬、2000万ドルの資金を同社の「AIアカデミー」に割り当て、配送の効率化にむけてマシンラーニングやディープラーニング、行動科学の研究を進めると宣言した。

同社は、ブラジルのフィンテック界のユニコーン「Nubank」のデータサイエンス部門長のSandor Caetanoを引き抜き、AI部門の主任に据える。iFoodのAIラボは年内に100人を新たに雇用し、サンパウロ郊外のイノベーションセンターOnovolabなどで、リサーチを進めていく計画だ。

iFoodはブラジルのフードデリバリー市場でシェア86%を誇り、現地で2位の「ウーバー・イーツ」の17倍の規模という。同社は先日、月間注文件数が174万件に達したと発表し、前年同期比で130%の成長を遂げた。

iFoodは既にAIテクノロジーの利用を進めており、今後は地元の大学などとも連携し、マシンラーニングやディープラーニングの研究を行う計画だ。同社はレストラン向けの分析ツールも提供し、地域や日別の人気メニューの提案も行う。さらに、新規出店を計画中のオーナーらの、物件探しも支援する。

昨年11月のiFood の5億ドルの資金調達は、ラテンアメリカのスタートアップ界で、史上最大の調達額として話題となった。同社はそのうち4億ドルを2019年の事業拡大に注ぐことを宣言していた。

編集=上田裕資

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