0歳からの「お金の話」


子どもはあくまで家族を構成する一員であり、労働者ではない。また、家庭も労働市場ではない。それ故に、家族の一員としてやるべきことをやった場合においては、その行為に「おこづかい」を与えるのは避けるべきであろう。たとえば、パジャマを洗濯カゴに入れたり、布団を畳んだりということがこれにあたる。

逆に通常時の「おこづかい」とは別に、労働の対価としてを渡す場合は、しっかりと事前に労働内容とその対価について明確に示すべきだろう。そして、それは親がお願いしたい仕事にすべきである。たとえば、近所のスーパーに牛乳を買いに行って欲しいとお願いする場合、頼んだ通りに買い物ができれば、100円あげるというようなものだ。

他の家庭と比べない

筆者が金融教育に関する情報を発信し始めて、ある程度の期間が経ったため、幼い子供を持つ知人や友人から相談を受けることが増えてきた。筆者も未だに試行錯誤をしている最中なので、逆質問をしてしまうこともある。いろいろな親と話をして思うのは、家庭によってさまざまな考え方があるということだ。会話を通じて、非常に参考になることを教えてもらうこともあるし、新たな気付きを得ることもある。

しかし、ここで絶対にやってはいけないことは、自身の家庭と他の家庭を比べないことだろう。「おこづかい」の金額や与える頻度、子どもとのコミュニケーションのかたちなど、何が機能するかはその家庭によってさまざまであるからだ。他の家庭のいいところを取り入れるのはかまわないが、Aさんの子どもは優秀だから、我が家でもAさんの指導方針を導入しなくてはいけないと思うのは絶対にやってはいけない。

自分の子どものことや自身の家庭については親が一番理解しているはずだ。そうであれば、親が自分の子どもに対して最適な方法を考えるべきであり、考え抜いた結果生み出された方法こそが最適なものになるはずなのだ。

子どもにプレゼンをさせる

子どもはいろいろなものを欲しがるが、時として通常の「おこづかい」を貯めるだけでは長期間貯め続けないと買えないものを欲しがることもあるだろう。タイミングよく誕生日やクリスマスが近ければ、イベントにあわせて買ってもらうこともできるかもしれないが、必ずしもそうでない方が多いだろう。

そういう時は子どもにはプレゼンをさせよう。なぜそれが欲しいのか、なぜそれが必要なのかということを考えさせた方がいい。マーケティング用語っぽく言ってしまえば、「ニーズ」と「ウォンツ」を明確にさせること。そして、どのようにプレゼンをすれば親を納得させられるのかを試行錯誤させる。その時間を通して、ロジカルシンキングができるようになる。

理屈っぽい子どもになりそうだと嫌がる人もいるかもしれないが、これらのスキルは人間社会を生き抜くためにはいずれ必要になるものだ。金融教育をすると同時に、ビジネススキルも身に付き、一石二鳥ではないだろうか。

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