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I write about management in its many forms.

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これはシンプルだが、私のマネジメントのキャリアに大いに役に立った習慣だ。

人事部門は敵に回さず、味方に付けること。人事担当者については、米コメディードラマ『The Office』に登場するトビー・フレンダーソンのように、ドジでうざったい官僚的な人物というコミカルなステレオタイプが浸透している。確かにトビーは笑いを誘う存在だ。だがそうしたイメージに惑わされてはいけない。

私は企業での長年のマネジメント経験を通じて、人事担当者は貴重な相談役であることを理解するようになり、相手のことをよく知り、関係を築くことができた。人事部側も、私や私のマネジメントスタイルを理解してくれた。私は人事部と、マネジメントに関わるさまざまな問題について一緒に取り組む。例えば以下のような問題だ。

・答えがすぐに出ないようなデリケートな人事上の問題についての意見交換
・研修や人材開発に関する計画や提案
・人材解雇における(企業と自分自身に対する)リスクマネジメント
・組織全般についての意見交換や、組織再編に当たっての協力など

私にとって最も貴重なのは、1番目のポイントだ。従業員のデリケートな問題が発生した場合、人事部と相談することで新鮮な視点が得られる。相談する内容は、従業員同士のいさかいや、チーム内の人間関係、パフォーマンスに関する問題など、客観的な意見が欲しいと思うものなら何でもあり得る。頼りになる人事担当者は、私にとってマネジメントリソースのひとつで、相談をためらったことはなかった。

人事担当者の採用にあたっては、しっかりとした人選を行った。私が求めていたのは、直感的に好感を持て、信頼できると感じるような、経験豊富で見識のある協力者だ。もちろん他部門と同様、人事部門にも周囲より優秀な人材はいる。しかし確かに世の中には、優秀な人材はたくさんいる。『The Office』のユーモラスなステレオタイプに惑わされてはいけない。

自分が誰を頼りにするかは、時間と共に変わるかもしれない。私はフォーチュン500企業での24年間のマネジメントキャリアで、頻繁に相談する相手として5~6人の人事スペシャリストがいた。人事担当者の中には、しばらくして私の元を離れていった人もいた。気に入っていた人が去ったこともある。人は同じ場所にはとどまり続けないということを受け入れなければならない。

私は常に人事担当者からのアドバイスに従っていたわけではないが、常に相手の言うことに耳を傾けていた。長いキャリアの中で、後悔した会話はひとつもない。人材マネジメントは、やっかいな問題になり得る。最善の方法が常にはっきりしている訳ではない。私が頼りにしていた人事担当者は、違った側面からの視点と、考慮すべき知的資本を与えてくれた。

私は、常に利用できるマネジメントリソースとして私を支援してくれる人事担当者がいることに、いつも感謝の気持ちを持っていた。

編集=遠藤宗生

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