
世界を動かすのは、僕らだ
遠回りしながら、やっとたどり着いた自らの突破口。可能性ある若者たちに対し「自分の二の舞にはさせたくない」という強い思いが、麻場にはある。学生やスタートアップに対し、事業化に必要なリソースを提供する『Freewill-Freespace』事業もその一環だ。
「これからは人がフォーカスされる時代。実際、社会から得られる信用は、貨幣から人そのものの価値へとシフトしつつあります。人の信用に結び付く、クラウドファンディングのような仕組みが生まれたのも、そうした流れによるものでしょう。
Freewillでは今後、次世代を担う人たちが、自らの自由意志に沿って動けるような事業やCSR活動を多数展開していきたいと考えています」
構想のひとつが“必要なニーズに優秀な人材を充てる”ことを目的としたピッチイベント。具体的には、起案者がプレゼンを行い、その事業に興味を示したり、共感したFreewill社員・一般のエンジニアをプロジェクトに“貸し出す”仕組みである。
「“1000万円稼ぐ”ことよりも、ニーズと自身のやりたいことをマッチさせるほうが、個人の幸福度は上がるんじゃないかと。
貸し出す人材について取引履歴や評価が見られる、ブロックチェーンのシステムを開発したい。そこには、社会的インパクト評価も織り込みたいですね」
また、現在参加協力している、スポーツ国際貢献事業『SPORT FOR TOMORROW』の延長線上として考えているのが、貧困地域に住む子どもたちを対象にしたクラウドファンディングだ。
「ステイタスに関係なく、その子の才能ややりたいことにチャンスを与えたい。その第一歩としてスポーツを軸に支援する仕組みを整えていきたいと考えています。
Freewillのコアバリューである“僕らで世界を動かそう”をどれだけ体現できるか。これからが本番です」