I write about interesting Chinese companies

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中国最大の検索エンジン企業「バイドゥ(百度)」創業者でCEOのロビン・リー(李彦宏)にとって、ここ1年は厳しい年になった。リーの資産額は直近の12カ月で24億ドル減少し、フォーブスが3月5日に発表の「世界長者番付」で彼は19位も順位を下げ、143位になった。

リーの資産額は彼が保有するバイドゥの株価をベースに試算され、現在96億ドル(約1兆円)と推定される。バイドゥの株価は昨年の3月から33%の下落となっている。バイドゥの広告事業は中国で激烈な競争にさらされ、今後の見通しへの懸念が高まっている。

バイドゥはここ最近、マーケティングやコンテンツ向け投資を拡大したことで、昨年の第4四半期の営業利益率はわずか4%に低下した。これは、その1年前の21%から大幅な減少だ。

バイドゥの売上の80%は広告で、同社は成長を維持するために、さらなる費用をマーケティングに投入する必要がある。しかし、中国経済が減速に直面する中で、大手企業は広告費用を削減しようとしている。

上海に本拠を置く調査企業Pacific EpochのRaymond Fengは「中国のオンライン広告市場の成長は減速しており、インターネット企業は広告主を奪い合っている」と述べた。「バイドゥが魅力的な出稿先であることを証明できなければ、彼らは顧客を失うことになる」

競合のアリババやテンセントらは、広告市場でバイドゥのシェアを奪おうとしている。アリババは独自のレコメンドシステムで、ターゲット広告を提供する。テンセントもWeChatを通じて、同様な試みを行っている。

さらに新興勢力のバイトダンスは、世界5億人の利用者を誇る短編動画アプリのTikTokや、2億4000万人のアクティブユーザーを抱えるニュースアプリToutiao(今日頭条)で、バイドゥを追い上げている。

調査企業DBSによると、バイドゥの中国のネット広告市場でのシェアは2016年に22%だったが、今年は18%まで低下する見込みという。アナリストらも、バイドゥの先行きに対し、厳しい見通しを示している。

ただし、バイドゥにも希望はある。バイドゥの音声アシスタント「DuerOS」のインストール件数は昨年の第4四半期に2億件を突破した。これはその1年前との比較で、45%の成長だった。

編集=上田裕資

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