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2019年はキューバの観光業にとって当たり年になるかもしれない。キューバのマヌエル・マレロ観光相は昨年末、2019年の外国からの旅行者数は500万人を超えるとの見方を発表した。

2018年の外国人旅行者数は約478万人。2019年の旅行者数がその数字を超えれば、12年連続の増加となる。また、2019年の観光収入は30億ドル(約3315億円)を超える見込みだという。

旅行情報サイト「Lonely Planet」によると、旅行客が増えると考えられている理由の一つは宿泊施設の充実だ。キューバでは近年、五つ星ホテルから比較的リーズナブルなホテル、民泊までさまざまな形態の宿泊施設が増えており、中でも今年11月に建立500周年を迎える首都ハバナはホテルの建設ラッシュに沸いている。

現在、キューバを訪れる外国人のツートップはカナダ人とアメリカ人だ。「キューバ人の支援(Support for the Cuban people)という目的で入国すれば、個人でもキューバを自由に旅行できることにアメリカ人も徐々に気づき始めている」と、NPO「Fund for Reconciliation and Development」のエグゼクティブ・ディレクター、ジョン・マコーリフは語る。

キューバ革命後、50年以上にわたって断絶されていたアメリカ・キューバの国交は、オバマ政権下の2015年に正常化した。しかし、今もなおアメリカ国籍保持者によるキューバ渡航は、キューバ資産管理規制が定める12のカテゴリーに当てはまる目的以外では認められていない(12のカテゴリーは家族訪問、報道、教育、キューバ人の支援、人道支援など多岐にわたるが、観光は含まれない)。

「米上院では超党派議員らが、渡航規制の解除や農作物などの禁輸措置の解除に向けた法案を再提出した。米下院も渡航規制の全面解除に乗り出せば、旅行者はさらに増えるだろう」とマコーリフは予測する。

1月下旬にニューヨークで行われた旅行業界のイベント「New York Times Travel Show」でも、キューバに関するパネルディスカッションが開催された。そこではマコーリフや旅行会社「Hidden Treasure Tours」のスティーブ・パワーズらが登壇し、キューバ旅行は規制に関する注意が必要だが、カリブ海の島々の中でもアメリカ本土からの飛行機代が安く「お買い得」であることをアピールした。

近年、キューバはイギリス、フランス、ドイツ、スペイン、中国、ベトナム、南アフリカといった国々に対しても観光客誘致のキャンペーンを行なっている。昨年の外国人旅行客478万人のうち85万人は、クルーズ船でキューバを訪れていた。

編集=海田恭子

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