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中国最大のスポーツウェアメーカーでANTAのブランド名で知られる「アンタスポーツ(安踏体育)」は2月27日、中国国内の景気減速の中でも2018年の純利益と売上を急増させたと発表した。

香港株式市場に上場するアンタの株価は前日比3.2%の上昇で、45.40香港ドルで27日の取引を終えた。アンタ株は昨年10月の30.30香港ドルから、50%近い値上がりとなっている。

アンタはフィンランドの「アメアスポーツ」を52億ドルで買収する動きを進めており、株価上昇の背景には、買収が成立に近づいたこともあげられる。アメアスポーツは、テニスラケットの「ウイルソン」やハイキングシューズ「サロモン」などを保有しており、アンタは同社を傘下に収めることでグローバル進出を拡大させる。

これによりアンタは、グローバルでの認知度において中国の競合の「361」らとの差を広げることになる。

アンタはアメアスポーツの買収にあたり、テンセントやFountainVest Partners、米国のビリオネアのチップ・ウィルソンらと手を組んだ。チップ・ウィルソンはヨガウェア・ファッションブランドの「Lululemon(ルルレモン)」創業者として知られる。

中国では2022年の北京冬季オリンピックの開催を控え、ウィンタースポーツへの関心が高まっている。

中国のビリオネア兄弟、Ding ShizhongとDing Shijiaらが率いるアンタは福建省本拠の企業。同社の2018年の売上は前年比44%増の241億元(約4000億円)に達した。純利益は33%増の41億元だった。

アンタは「フィラ(FILA)」などのブランドの中国での販売権も保有し、NBAのゴールデンステート・ウォリアーズ所属のクレイ・トンプソンらの有名選手と長年、エンドースメント契約も結んでいる。

1991年創業のアンタは、2007年に香港株式市場で上場を果たしていた。IPO当初の株価は5.28香港ドルで、初期からの出資者らには莫大なリターンをもたらした。

編集=上田裕資

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