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Slawomir Fajer / Shutterstock

ビールとワインを一緒に飲むときは、ビールをワインの前に飲むことで二日酔いを軽減できると昔から信じられている。

どういったタイプの酒を先に飲んで悪酔いを防ぐかについては、多くの言語でそれぞれ昔から言われている順番がある。こうしたコツは広く信じられているものの、それが本当なのか、それともただの迷信なのかについて正式に調査したものはほとんどない。

米臨床栄養学ジャーナル(American Journal of Clinical Nutrition)にこのほど掲載された新調査は、こうした広く共有される知恵が正しいのかどうかをついに明らかにすることを試みた。

ケンブリッジ大学の上級臨床フェローで同調査の上級著者であるカイ・ヘンゼル博士は、調査を行った理由として「ある特定の順番で酒を飲むことが効果的だという結果が明確に示されれば、二日酔いが軽減され、楽しく遊んだ翌日でもより楽な1日を送れる。ただし私たちは、節度を持った飲酒を勧める」と述べた。

同調査は計画から承認を得るまで2年以上を要し、約300人がボランティアとして志願した。そのうち、選抜基準を満たし研究の全ての部分を完了したのは90人だ。参加者は無差別に3つの調査グループに分けられ、最初のグループはビールの後にワインを飲み、2つ目のグループはワインの後にビールを飲み、3つ目のグループはワインかビールのどちらかを混ぜることなく飲んだ。

「面白いと思ってもらえる研究、科学を楽しくする研究にしたかったが、調査は厳格に行った」とヘンゼル。

参加者は調査の最後に、自分がどれくらい酔っているかを0から10の間で自己評価し、さらに嘔吐(おうと)の有無も記録した。参加者はその翌日、二日酔いの程度を喉の渇きや疲労、頭痛、めまい、吐き気、腹痛、心拍数の上昇、食欲低下などの要素に基づく急性二日酔い基準(AHS)を活用して評価した。

同調査結果では多くの格言とは対照的に、ビールとワインを飲んだ順番による二日酔いの程度の違いは見られなかった。しかし、酔っているという認識の強さと調査中の嘔吐は、より重い二日酔いを経験する確率と関連していることが分かった。

「次の日にどれほど惨めな気持ちになるかを予測する上で唯一信頼できる指標は、どれほど自分が酔っているかと、気分が悪いかどうかだ。酒を飲むときには、誰もがこうした警告に気を配るべきだ」とヘンゼルは述べた。

翻訳・編集=出田静

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