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ベルリンのミシュラン2つ星レストラン「ティム・ラウエ」も、インファームの野菜を採用。

「私たちはテクノロジーパートナーではなく、フルサービスのプロバイダーです。都市に住む顧客が、地球にやさしい野菜を手軽に楽しめる未来を目指しています。すでに、どこにいても世界中の野菜を新鮮な状態で楽しむことができるサービスを提供していますが、難しいのは、その土地好みの味に調整すること。例えば同じ紫蘇でも、東京とベルリンでは、顧客の好みや、料理で使用するレシピは異なりますから」(前出、オスナット・ミカエリ)

現在、インファームは300の農場を持ち、そのうち約半分はドイツにある。2019年半ばまでに700の新たな農場を、ドイツに限定せず、フランス、スイス、イギリス、オランダへも展開することを予定している。


共同創業者の3人。左から、オスナット・ミカエリ、エレツ・ガロンスカ、ガイ・ガロンスカ。

そして、20年までに東京へ進出すべく、日本の大手小売店や百貨店とも昨年末から話し合いを進めているという。

東京にいながら、外国の野菜を新鮮な状態で、かつ「日本人好み」の味で楽しむことができるようになる日は、そう遠くない。


インファーム◎2013年、ベルリンで創業したスタートアップ。家庭向けの水耕栽培から始まり、翌年には倉庫での栽培へと規模を拡大させた。現在のヴァーティカル・ファーミングの農地が完成したのは2016年のこと。急速に事業を拡大させ、昨年は約28億円の資金調達にも成功。また、次世代の農業従事者を育てる活動も積極的に行っている。ベルリンでは昨年、初めて小学校でもインファームの農地が導入された。

文=小野瀬わかな

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