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研究の上級著者で『Why We Sleep(なぜ私たちは眠るのか)』の著者である、カリフォルニア大学バークレー校のマシュー・ウォーカー教授(神経科学・心理学)は「この研究で分かった良い点は、睡眠が痛みの管理と緩和を支援する自然由来の鎮痛剤だということだ」と述べた。

また研究者らは調査の一部をインターネット上で行なった。アマゾンのメカニカル・タークを活用し、約230人の参加者が1晩の睡眠時間と次の日の痛みのレベルを数日間かけて記録した結果、睡眠が少し変化しただけで痛みに顕著な変化が出ることが示された。

クラウスは「この調査結果からは、夜の睡眠に少しでも変化があれば、たとえ大きな害はないと多くの人が軽視するような睡眠不足であっても、翌日に感じる痛みが明確に影響を受けることが明らかになった」と述べている。

同研究の実験は比較的小規模で、睡眠は大半の人が日常的に経験する水準以上に過度に制限され、ネット上で行われた調査は自己申告に基づいていた。そのため、研究所での実験もネット調査も決定的なものとは言い難い。

とはいえ、睡眠不足が脳の中での特定の体験(特に痛みや不安)を強化することはますます多くの研究結果から示唆されており、同研究はそれとも合致するものだ。

慌ただしく気が散りがちな現代において、睡眠は健康の分野で特に重要な課題の一つだ。睡眠の質・量の両方を改善すべき理由は増えるばかりで、今回の研究結果もその一つとなる。

翻訳・編集=出田静

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