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「ゴーストレストラン」と呼ばれるデリバリー専門店やバーチャルレストランが増えている。ゴーストレストランでは、店内に入って飲み物を注文し、メニューを見せてほしいと頼むことはできない。代わりに、オンラインで料理を注文し、家まで配達してもらうのだ。

独立系レストランのうちのおよそ26%は、オープンして1年未満に廃業する。また、従来型の飲食店は、規模を拡大するのが容易ではない。いままでのような飲食店のビジネスモデルは、多額の開業資金と諸経費が伴ううえに、他店との競争にもさらされるため、生き残りや規模拡大が難しい。

一方、ゴーストレストランの場合は、比較的ラクに規模の拡大ができる。開業資金や諸経費もさほど必要ではないし、試験営業もやりやすい。

ゴーストレストランの開業には、もうひとつ大きなメリットがある。新しい市場でデリバリー需要が急増していても、既存のレストランはその需要に応えるために規模を拡大することができない場合がある。しかしゴーストレストランなら、需要に応えるべく新たに拠点を設けることが可能だ。

フィンランドで北欧料理のデリバリーサービスを提供するゴーストレストラン、「エピック・フーズ(Epic Foods)」を創業したマルッティ・パーテラはこう話す。

「人件費の高い市場であっても、ゴーストレストランなら料理の値段を下げられる。それに結局、勝つのはきまって便利さだ。多くの人は、日々の食事作りに義務感を感じ、嫌っている。われわれは食のバリューチェーン(価値連鎖)全体を向上させることで、健康的な食生活を日々送るためのより良い選択肢を提供できる。いずれは、ゴーストレストランが自宅のキッチン代わりになるだろう」

ゴーストレストランは、従来型の飲食店と比べて、業務の調整や変更にすばやく対応できる。また、人工知能(AI)や機械学習を使えば、効率を上げ、仕入れや経営に役立つより正確なデータが得ることもできる。将来的には、高性能ドローンや自動運転車がデリバリー業務を担うことになるだろう。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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