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ハワード・シュルツ(Photo by Stephen Brashear / Getty Images)

ハワード・シュルツが2008年にスターバックスの最高経営責任者(CEO)に復帰した時、彼がその数十年前に世界で最も名の知れたブランドの一つに育て上げたこのシアトルのコーヒー企業は、危機に陥っていた。

何年もの間、ダンキンドーナツやマクドナルドと競合し、朝食用サンドイッチを展開して雰囲気を犠牲にしていたスターバックスは、2007年に株価が42%急落。同社の復興はシュルツの肩にかかっていた。記事末尾に紹介する動画では、シュルツがどのようにスターバックスを回復させたかを自ら説明している。

シュルツはまず、挽きたてのコーヒーの香りを台無しにするサンドイッチを撤去した他、従業員とその家族に率直に謝罪した。さらに、数か月後の1万2000人のスターバックス店長との会議では、自社の経営状況をありのままに共有するのは利益よりも弊害の方が大きいという周囲の助言に逆らい、透明性のある説明を行った。

この決断についてシュルツはこう語る。「全体像を知らず、状況やその切迫さを完全に分からない店長たちに、何かを頼むことができるだろうか? 私は直感的に、真実を100パーセント共有する必要があることが分かった」

これは、有名人が一般に向けて講義を行うオンライン教育サービス「マスタークラス(MasterClass)」で提供されているシュルツの講座シリーズのうち、「真のリーダーシップ:危機の時どうするか」と題された回からの内容のほんの一例だ。講座の動画は本記事の末尾で視聴できる。

この講座でシュルツは、スターバックスを復活させた経験から、危機的な状況下、特にビジネス存続のためのリストラの可能性がある場合でのコミュニケーションの大切さを説いている。シュルツはこうした状況を、身をもって経験した。彼はスターバックスCEOへの復帰後数カ月で数百店舗を閉鎖し、数千人を解雇しなければならなかった。

シュルツは同様の状況にあるビジネスリーダーに対し、対処を先延ばしにせず、組織改編について全従業員に対しコミュニケーションをとることを忘れるなと説く。「これは、会社に残る人々に重大な影響を与える。残留社員は(解雇された人々と)働いてきて、その人たちとその家族についても知っているからだ。実行に当たっては、100パーセントの共感と思いやりを示し、なぜこの決断を下さなければならないのかを説明する必要がある」

編集=遠藤宗生

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