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(photo credit: Stratolaunch)

ロケットの空中発射ミッションを担う世界で最も巨大な航空機、ストラトローンチ(Stratolaunch)が初飛行に一歩近づいた。

米シアトル本拠のストラトローンチ・システムズは1月9日、カリフォルニア州のモハーベ・エアー&スペース・ポートで行った地上走行テストで、時速219キロを達成したと宣言した。同社によると機体はフロント部分の車輪を空中に浮かせ、ウイリー状態で走行したという。

ストラトローンチはロケットを宇宙に運ぶ航空機で、117メートルという世界最大の翼幅を持っている。今回のテスト走行の成功で、ストラトローンチは初めての離陸に向けて前進した。SpaceNewsの報道によると、ストラトローンチは時速220キロの地上走行テストを成功させた後、初飛行を行う計画という。

ロケットの空中発射は、地上の発射台から打ち上げる場合と比べて低コストで行えるメリットがある。ストラローンチは、機体の中央にロケットを吊り下げるために、2つの胴体を持っている。この機体で高度約1万メートルからロケットを発射し、宇宙に送り込む。その後、ストラローンチは地上に帰還し、次回のロケット発射任務を担う。

2018年11月に同社は、この機体から発射する自社製ロケットMedium Launch Vehicle(MLV)の完成に向けてのマイルストーンを発表した。MLVは重量3400キロの機材を、低軌道に送り込むことをゴールとしている。

ただし、ロケット発射の前に、同社はまずストラトローンチの飛行実験を成功させる必要がある。2018年4月に同社は夏までに飛行実験を行うと述べたが、その予定は先送りになった。同年10月には同社の創業者の、マイクロソフト共同創業者のポール・アレンがこの世を去っていた。

しかし、テスト走行が成功した今、ストラトローンチが2019年に初飛行を行うことが確実になった。同社はその後、米連邦航空局(FAA)の承認を受けるため18〜24カ月間をかけて、飛行テストを重ねる必要があるため、最初のロケット発射は2020年から2021年になりそうだ。

ストラトローンチが最初に発射するロケットは、ノースロップ・グラマン社製のペガサスロケットになる。その後、自社製のMLVロケットを完成させる計画だ。

ロケット打ち上げ分野では、小型及び中型の衛星打ち上げ分野に参入が相次ぎ、ロケットラボやヴァージン・オービットなどの企業が開発にしのぎを削っている。ストラトローンチとしても、一刻も早く同社のロケット発射を成功させたいはずだ。

編集=上田裕資

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