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Credit: Intel Corporation

米ラスベガスで開催中の家電見本市CESで、インテルとアリババが2020年の東京五輪に向けて、AI(人工知能)を駆使したアスリートの3Dトラッキング技術を開発中であることを発表した。

この技術はインテルがアリババのクラウド向けに開発した、ハードウェアをベースとしたものだという。「3D Athlete Tracking」と呼ばれるこのテクノロジーは、最先端のディープラーニング技術を用い、アスリートの動きを3D画像化して分析する。

複数のビデオカメラを用い3Dメッシュデータを作成することで、選手のコーチやトレーナーらが複雑な生体力学データを、リアルタイムで入手可能になる。このテクノロジーにより、コーチは選手のパフォーマンスを多角的に分析し、新たなトレーニング指標を設定できる。

インテルは先端的なポーズモデリング・テクニックやAIアルゴリズムを用い、アスリートの生体力学データを分析する。撮影には一般的なビデオカメラを使用するが、AIアルゴリズムは巨大なコンピューティングパワーで稼働し、選手の動きから生成したデジタルモデルは、多様な指標で分析可能になる。

インテルとアリババは、この技術を2020年の東京オリンピックで活用し、アスリートらに役立つデータを提供する。また、観客には世界レベルのアスリートのパフォーマンスを、深く理解する機会を与える。

インテルとアリババは以前からコラボを進めてきた。2018年11月の中国のEコマースの祭典「独身の日」に、アリババはインテルの最新プロセッサを採用し、世界最大のショッピングデーのインフラを強化した。

独身の日のアリババのEコマースの流通総額は、24時間で308億ドル(約3.5兆円)という空前のレベルに達し、その膨大なトランザクション処理を支えたのがインテルの技術だった。オペレーションの効率性を維持しつつ、低コストで運用可能なインテルのメモリ技術「Intel Optane DC」が役立ったという。

また、2018年9月にインテルとアリババは共同で、エッジコンピューティングの推進を目指すイニシアチブの「Joint Edge Computing Platform」を立ち上げていた。このプラットフォームは、エッジコンピューティングを活用したクラウドベースのIoTソリューションで、様々な分野の企業の利用を想定している。インテルの技術と、アリババのクラウドを組み合わせた、統合的に利用可能なオープンアーキテクチャの実現を2社は目指している。

アリババはインテルとの提携により今後、クラウド分野でアマゾンやマイクロソフト、IBMやグーグルといった西側の大手企業に匹敵する存在になろうとしている。

編集=上田裕資

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