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Photo by Gates Notes

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツが「2018年に惚れ込んだ5冊」を発表した。ゲイツは、多忙なスケジュールの合間をぬって年間50冊以上を読破する読書家としても知られており、休暇シーズンの前にお気に入りの本を自身のウェブサイト「Gates Notes」で紹介するのが恒例になっている。

本を人に贈ることに喜びを感じるというゲイツはまた、今年6月、2018年に米国内の大学を卒業した者のうち希望者全員にハンス・ロスリング他の著書「Factfulness: Ten Reasons We’re Wrong About The World – And Why Things Are Better Than You Think」(邦訳「FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」/2019年1月刊行予定)をプレゼントして話題を呼んだ。

12月3日、ゲイツは「Gates Note」上で「本のある人生は悪くない」と読書の楽しみについて述べ、「贈り物に最適」で「(テーマが)多岐にわたる」ノンフィクション5冊を紹介した。各書の内容とゲイツが興味を惹かれたポイントを以下に列挙する。

「Educated: A Memoir」
タラ・ウェストーバー著

アイダホ州の山麓でモルモン教原理主義者の両親に育てられ、17歳になるまで学校や病院に行ったことがなかった女性が独学で大学に進み、やがて英国ケンブリッジ大学で博士号を取得するまでを綴った自叙伝。ゲイツと妻のメリンダは著者の「学びへの渇望」に感銘を受けたという。

「Army of None: Autonomous Weapons and the Future of War」 
ポール・シャリー著

軍事技術がますます進化する中、人を殺す判断を機械に委ねることの危険性を説く一冊。元陸軍レンジャーで軍事アナリストの著者の立場は、戦場から生身の人間を排除すべきではないというもの。「非常に複雑なトピックだが、シャリーの説明は明快で、機械化された戦争のメリットとデメリットの両方を提示する」とゲイツは述べる。

「Bad Blood: Secrets and Lies in a Silicon Valley Startup」
ジョン・カレイルー著

一時はシリコンバレーの寵児だったエリザベス・ホームズと彼女が創業した「セラノス」の興亡を綴るノンフィクション。画期的な血液検査の技術を開発したとしてルパート・マードックやラリー・エリソンらから出資を受け、時価総額90億ドル以上にまでなったセラノスだが、同社のテクノロジーには欠陥があり、また大半の検査では他社の機器を使っていた。

著者は2度のピューリッツァー賞受賞歴を持つ「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記者で、2015年からセラノスの不正をめぐる調査報道を開始。ゲイツは本書を「多くの友人に薦められた」そうで、「想像していた以上にクレイジーな話で、一度読み出したら止まらなくなった」という。

「21 Lessons for the 21st Century」
ユヴァル・ノア・ハラリ著

世界的ベストセラー「サピエンス全史」「ホモ・デウス:テクノロジーとサピエンスの未来」などの著者である歴史学者が、コンピューターやロボットは人間の存在の意味をどう変えるか? 私たちはフェイクニュースとどう向き合うべきか? といった問題を追求する本。ゲイツは本書を不安が尽きない人々への「解毒剤」だと位置付ける。

「『21 Lessons』は2018年、世界の現状に打ちのめされた人々に対し、ニュースを読み解き、直面している難題について考えるための枠組みを提供してくれる」。

「The Headspace Guide to Meditation and Mindfulness」
アンディ・プディクーム著

瞑想やマインドフルネスの教師として活躍する英国人の著者が、メンタルヘルスを向上させ、ストレスを軽減させる1日10分間の簡単な瞑想のテクニックを伝授するガイドブック。大学でスポーツサイエンスを学んだ後、アジア各地で仏教を修行した著者の経験も書かれており、ゲイツによれば瞑想についての「完璧な入門書」。

「25歳の頃の自分は(この類の本を)あざ笑っただろうけど、最近のメリンダと私は瞑想にはまっている」とゲイツは述べる。

著者/編集=海田

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