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コンデナストの「デジタルエディター」も選出

大手メディアの記者や編集者も負けていない。今年「ニューヨーカー」の記者になったベン・トーブ(26)は、アフリカ、中東、ヨーロッパの各地でジハード、戦争犯罪、軍事医療、人身売買などを取材するジャーナリスト。2015年、「ニューヨーカー」の巻頭を飾ったISISに入る若者の取材記事は、歌のオーディション番組「The Voice」の出演料を使って書き上げた。最近はシリア情勢に関する記事でリビングストン賞を受賞している。

大手出版社コンデナストのデジタルエディター、フィリップ・ピカルディ(26)も社会問題を扱うが、対象読者は10代の少女だ。ピカルディは、ファッションとセレブリティの情報で埋め尽くされていたWeb版「ティーン・ヴォーグ」にジェンダー平等や社会正義の思想を持ち込み、2年間で観覧数を500%増加させた。その功績が買われて「Allure」の改革も任され、さらに今年はコンデナスト社の2007年以来の新媒体でLGBTQをテーマにした「Them」を立ち上げる快挙を成し遂げた。

メディアを経営面で支える若手もいる。「ニューヨーク・タイムズ」のM&A部門のディレクターを務めるジェイコブ・スミロヴィッツ(28)は2016年、ガジェット紹介記事を提供するメディア「The Wirecutter」とその姉妹メディアを約3000万ドルで買収。「ニューヨーク・タイムズ」社が企業を買収したのは8年ぶりのことで、アフィリエイトのビジネスモデルを取り入れる狙いがあったと見られる。

最後に娯楽ジャンルの人々も紹介したい。「ワシントン・ポスト」の最年少コラムニストでユーモア作家のアレクサンドラ・ペトリ(29)は、昨年の大統領選以降、注目度が上昇中だ。「私たちは、時空が歪み、砂漠にぽつんと残された不気味な骨によって法が定められるような、まるでダリの絵を彷彿とさせるシュールな世界に暮らしている。そこで生き抜くにはジョークが必要なの」とペトリは言う。

「プレイボーイ」創刊者のヒュー・ヘフナーを父に持つクーパー・ヘフナー(26)は、2016年にヌードグラビアを廃止したばかりの同誌に再びヌードを掲載し、初めてトランスジェンダーのプレイメイトを起用したことで話題を呼んだ。現在、雑誌の売上は1年前に比べて39%伸びており、ヘフナーは来年中に定額制のオンラインメディアを開設する予定だ。

「30アンダー30」メディア部門の選出は、CNN記者で同局の「Reliable Sources」司会を務めるブライアン・ステルター、「ティーン・ヴォーグ」編集長のエレイン・ウェルタロス、「Vox Media」CEOのジム・バンコフの3名が行なった。

編集=海田恭子

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