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医療ロボット、AI、機械翻訳を中心に寄稿


政府主導のプロジェクトにも機械翻訳が投入されつつある。米国では国防高等研究計画局(DARPA)が軍事・防衛分野の機械翻訳に多額の資金を費やしている。日本でも科学技術に関する文献が増大する中、国立研究開発法人科学技術振興機構は独立行政法人情報通信研究機構と共同で開発した英日自動翻訳システムによる英語の表題や抄録の翻訳を試みている。

このように、機械翻訳はコスト効率や処理速度の面で、人間よりも優れたパフォーマンスを発揮すると期待されている節がある。とはいえ、人間翻訳から機械翻訳に完全移行が可能かと言えば、現段階では「夢のまた夢」というのがリアルな状況だ。

例えば、比較的、翻訳精度が高いとされるニューラルネットワークでさえも時折訳抜けや致命的なミスが見受けられる。心情を読み取るロボットの開発も進められているが、現時点では原文の真意を汲み取るという能力に関しては人間翻訳者のほうが優れている。

機械翻訳はあくまでも翻訳プロセスの一部を担っているに過ぎず、最終段階のチェックは経験豊富な人間翻訳者の翻訳力に委ねられている。機械翻訳の導入を検討している企業や自治体の担当者は、その点をしっかり心に留めておく必要があるかもしれない。

文=大澤法子

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