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一方で、Viceの初期の投資家らは冷めた目で見ているとも言える。広告業界の巨大企業WPPは6年前に同社の株式を推定8%取得したが、その後は投資していない。21st Century Foxも2013年、5%を7000万ドルで取得したが、その後の動きはない。

2014年にはフェイスブックやネットフリックスの株主でもあるシリコンバレーのベンチャーキャピタル、Technology Crossover Venturesが10%を2億5000万ドルで取得していた。

その1年後にウォルト・ディズニーが10%を4億ドルで追加購入し、ディズニーの持ち株は約18%に達していた(ディズニーは同時にA+E Networksを経由して、Viceの支配権の一部を握っている)。その際のViceの評価額は40億ドルから45億ドルとされていた。

昨年の夏時点ではディズニーがViceを買収することになると思われていた。しかし、今回のラウンドにディズニーは参加しなかった。

市場関係者からもViceの評価は高すぎるという声が出ているが、Viceが今後、IPOに踏み切るとの見方は強い。ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、CEOのスミスはIPO計画を役員会に提案したが、役員会はこれを否決したという。

2012年のフォーブスのインタビューでスミスはこう述べていた。「デジタルメディアとして次世代のCNNやESPN、MTVのポジションを狙っている。誇大妄想に聞こえるかもしれないけれど、自分たちは世界最大のネットワークの一つになろうとしている」

スミスの夢はまだ実現していない。しかし、少なくとも彼が世界で最も裕福な人物のリストに仲間入りを果たしたことは確かだ。

編集=上田裕資

ジェフ・ベゾスウォルト・ディズニーネットフリックスcnnemarketer

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