Close RECOMMEND

医療ロボット、AI、機械翻訳を中心に寄稿


そんななか脚光を浴びているのが「ThisWay Global」だ。人間特有の認知的バイアスを回避するAIが組み込まれており、性別や人種、年齢等に関連した情報を避け、その代わり能力値に関わる情報を収集する。それらテクノロジーが導入されれば、求職者が不当な理由により採用を見送られるケースは減りそうだ。

一方、エントリーシートだけではなく、面接にまでAIやロボット(もしくは機械端末など)が使われ出すとすれば、それに対し、採用される側が違和感なく馴染めるかどうかも問題となってくる。従来のAIアシスタントやロボットと言えば、どうしてもぎこちない動きに、たどたどしい言葉遣いというイメージがある。

とはいえ、近年では外見、内面ともに人間に近づけることを目標にAIおよびロボット研究が進められている。グーグルは今年に入って自社の音声認識技術のエラー率が5%以下まで低下したことを発表しているが、AIやロボットの振る舞いが生身の人間とほぼ同等レベルに達するのも時間の問題だろう。なお、求職者の大半はアプリなどを通じたAIとの会話のやり取りに居心地の良さを感じているという調査結果もあるという。

AI人事の場合、採用するか否かの決断はスピーディーだ。採用される側は、面接結果が出るまで待たされず、ストレスから解放される。それどころか、1社に対する時間のロスが減る分、従来よりも多くの企業に応募する機会が付与される。

求職者からのAIチャットボットに対するフィードバックを定期的に収集し、適宜システムを改善するという企業人事の努力次第では、企業の人事担当者および求職者の双方がAIの受益者となることが予想される。




文=大澤法子

AIソフトバンクマイクロソフトデル
この著者の記事一覧へ

PICK UP

あなたにおすすめ