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今回、フォーブス ジャパンの編集部の方から、このページの挿絵として「フォーマルなシーンにTシャツで来てしまった人を描いてほしい」とリクエストをいただきました。そのとき、僕は、その人はどういう意識でその服を着て、そこにいるのかな、ということを考えました。

個人的には、周りの人がみなスーツだったとしても、ジャケットにカットソーでも良いと思います。その人の主義や主張、スタイルがそこにしっかりと表現されていて、なおかつ周りの人を不快にさせるようなことがなければ、装いで自分を表現できることは、個性的で素敵なことですから。とはいえ、それをやってのけるには非常に高いスキルが必要ですよね。

かつてジョン・レノンがベトナム戦争反対を訴えていたころのTシャツ姿には、スーツを着る政治家たちへの抵抗という意思がこめられていました。装いが、その人自身を表現するものであることは今も昔も変わらないことだと思います。だから、独立心が強く、自由な発想を大切にするアントレプレナーや時代を切り開いていこうとするリーダーたちのなかに、旧態依然としたスーツ姿をよし、としない方がいらっしゃるのは、ある意味では自然なことなのかもしれません。

ただ、その一方で、成功をおさめて尊敬を集める人物が、洗練されたスーツ姿でフォーマルな場にいるということもまた自然で、成功者に相応しいたたずまいだとも思います。既製服でもいいですし、身体にぴったりと合ったオーダーのスーツでも、もちろん素敵ですね。

シックで、落ち着きがあるスーツの着こなしをしている方のたたずまいは、信頼できるきちんとした人物であるという印象が漂います。自分の見せ方というビジネス上のテクニックとしてスーツを使いながら、決して古臭くならず、自分の表現としてスーツを着ていたら、とてもおしゃれなことだと思いますよ。

文=青山鼓

ジョン・レノンデルタゾマツダ

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